本格焼酎 酉爵(しょう)

多良木町

球磨川に育まれた豊穣の地、人吉盆地。受け継ぎ、磨いた、焼酎造りの技と心意気。

焼酎のルーツ、ここにあり

「酉爵」の蔵元「房の露」の地元は、熊本県南部に位置する多良木町。球磨地方あるいは人吉盆地とご紹介すると、ピンと来る方も多いことと思います。そう、球磨川が貫流する人吉盆地は、九州随一の穀倉地帯であり、28の蔵元を擁する球磨焼酎の産地として知られています。多良木町は球磨川の最も上流に位置する町です。

球磨は、「日本書紀」に登場する「熊の県(くまのあがた)」に由来するとされており、郷土史を紐解くと、お酒にまつわるエピソードがその歴史にいくつも刻まれている土地柄であることが分ります。

九州で焼酎が造られるようになったのは室町時代。それまで日本には蒸留酒を造る習慣も飲む習慣もありませんでしたが、領主が海外との交易に積極的だった球磨では、内陸に位置しながらも、琉球、中国、南蛮といった異国文化に触れるチャンスが意外にも多かったようです。アルコール度数の高い南蛮渡来の酒を面白がって真似して造り始めたのですが、サツマイモはまだ伝わっていなかった時代の焼酎造りの原料はもちろん米。これが球磨焼酎のルーツです。

多良木町には、そんな好奇心旺盛で、常識にとらわれずに新しいことにチャレンジする球磨人の気質が脈々と受け継がれています。この町で、日本が戦後という時代に終わりを告げようとしていた1960年代、「酉爵」は誕生しました。